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カナダ

カナダ 教育制度

カナダの高校はアメリカと同様、必須科目+選択科目にて構成されており、規定単位を満たすことで卒業を果たすことができる。カナダの高校では、日本の高校2~3年生にあたるGrade11~12から選択科目が多くなり、大学進学希望者は「一般教養課程」に進み、就職希望者は「職業教育課程」に進む。

高校卒業条件は各州によって異なるが、必ず履修授業の時間数と必要な単位数を満たしていなけばならず、卒業認定試験をクリアする必要がある。単位のルールは州によっても異なるのでカナダへの高校留学を検討の方は、チェックが必要だ。

カナダでの大学進学希望者は志望大学の指定する科目を習得していなければならないという規定もある。またオンタリオ州のように学校での授業とは別に「地域での課外活動(ボランティア)」を行い、単位としなければならない州もある。

カナダ 高校留学のしくみ

カナダでは全土にたくさんの公立高校があり、多くの高校が留学生の受入を行っているため、留学生のほとんどは公立高校に留学する。カナダの公立高校は、日本で言う「教育委員会」のような組織が各都市、各地域にあり、海外からの留学生の受入を管理している。カナダ最大のトロント教育学区では、は約70校の高校が1つの学区を構成しており、逆にカナダの地方高校では2校で学区を構成しているところもある。教育学区の中のどの高校に留学するかは、希望を出すことができるが、その時期の留学生の入学状況により希望が通らないことも。カナダへの高校留学を希望する場合、早めの手続をお勧めする。

私立高校の多くは、カトリック系の高校で、一部プロテスタント系の高校も含め、ほとんどが宗教系の高校である。私立高校は少なく高校の割合は全体の約10%程度。私立高校に留学を希望する留学生の多くは、「学生寮」での滞在を希望する留学生である。また一部の私立高校では、高校独自のカリキュラムで、2年で卒業できる高校や、小規模なインターナショナルスクールのような高校もあり、カナダでは多種多様な選択肢が留学生にもある。 カナダでは、学習意欲の高い生徒には熱心な指導が行われるが、繰り返し注意しても学習意欲のない生徒には留学生でも落第や退学などの厳しい処分が下される場合もある。

カナダでは成績評価も厳しく、テストの点数はもちろんのこと、出席率や授業への取り組み方も評価の対象となる為、遅刻や欠席が多い生徒は進級が難しくなる。留学生の場合は、病気や体調不良など止むを得ない理由の場合、ホストファミリーから高校に連絡を入れてもらうなど欠席の理由を高校に届け出る必要がある。

カナダ 高校留学の魅力

カナダは、自然が非常に美しい国で、世界主要都市の住みやすい都市ランキングの上位に何都市かは必ず選ばれている。カナダでは綺麗なアメリカ英語を話し、学業も盛ん、交通の便も良く、治安もいいなど高校留学の目的地として理想的と言えるだろう。

カナダでは8月下旬~9月上旬が高校のスタートなので日本の高校を3月で終了し、準備期間(日本での準備又はカナダでの英語研修など)を経て高校に留学することができるため、時期的なタイミングも非常にいい。カナダ高校留学の費用もアメリカと比較すると格段に安いため、経済的にも安心だ。

ただ、アメリカ同様、カナダは移民が非常に多い国なので、都市部の高校では、生徒の半数以上が移民の生徒など、日本人の持っているイメージと異なる高校もある。また一部西海岸以外では、冬の気候が厳しいのもカナダでは注意。カナダ高校留学では、都市や教育学区をしっかり選ぼう。

カナダ 高校正規留学の予算

カナダは、公立高校、私立高校ともに正規留学(卒業留学)が可能。

年間費用 公立高校 200万円~250万円(学費・滞在費含む)
私立高校 250万円~400万円(学費・滞在費含む)

カナダ スクールライフ

カナダもアメリカ同様、クラスごとに生徒が分けられるスタイルではなく、生徒一人一人がその教科ごとのクラスへ行き授業を受けるといったスタイルになっている。カナダの高校は遅刻にとても厳しく、クラスに1分でも遅れると授業を受けられないという場合があるので注意が必要。

カナダの高校教育には勉強のほか、課外活動やボランティア活動など生徒一人一人の長所を伸ばすために活動に重点をおいている。カナダはスポーツのクラスを多く持つ高校や職業体験など多くの課外活動を行っている高校など高校によってその特色は様々なので、自分のスタイルに合ったスクールライフを送ることができる。

さらに、移民が多いカナダでは母国語を英語としない生徒のためにESL(English as a Second Language)プログラムも充実しているので英語に自信がない留学生でもESLからスタートし、徐々に通常の高校クラスを受講することができる。 また学区によっては、「英語が苦手な生徒」のための数学や歴史のクラスもあり、通常クラスには英語の問題でついていけない生徒が受講することができる。より確実に単位を取得することができるので安心だ。

カナダ 高校の授業風景

カナダでは日本のように、ノートを取り先生の話をじっと聞くといった授業風景はまず見られない。カナダでは多くの授業は生徒参加型で、疑問に思ったことなどは積極的に質問し、発言をするのが一般的。逆に発言が少ないとテストの点数はよくてもいい評価がされない。カナダは多民族文化の為、個々の考え方や習慣、バックグラウンドは様々。その為、生徒は自分の考えを分かってもらう為にスクールライフではもちろん、授業内でも自己主張はしっかり行おう。留学生も同様。

また、カナダではグループや個人などで課題についてのプレゼンテーションやディベート、ディズカッションをする機会も多いのでおとなしく聞いているだけではむしろ科目の評価が下がってしまう。怖気づいて恥ずかしがっているだけでは評価に繋がらずクラスメートや先生にも伝わりにくいので、自分の意見をはっきりしっかり発言できるように心がけることがポイント。

カナダ 高校リスト

Langley School District

  • 高校形態: 公立、共学
  • 地域: ブリティッシュコロンビア州 ラングレー
  • 環境: 都市近郊
  • 規模: 大規模
  • 滞在: ホームステイ

カナダのバンクーバーから東へ45キロのところに位置するラングレー市は、中学、高校生が留学目的で滞在するのに理想的な環境の町です。人口約12万人の小規模な都市ですが、大型ショッピングセンターやスポーツ施設なども完備しており、住民の95%以上が英語を母語としているため、カナダ文化に完全に浸って英語をしっかりと身につけることができます。カナダ高校留学のイチオシ校。

Coquitlam School District

  • 高校形態: 公立、共学
  • 地域: ブリティッシュコロンビア州 コーキットラム
  • 環境: 都市郊外
  • 規模: 大規模
  • 滞在: ホームステイ

コキットラム(Coquitlam)はカナダ・バンクーバー近郊の新しく発展した都市で、豊かな自然、山や森と湖に囲まれています。近くの公園やレクリエーション用施設で、水泳、ボート、ハイキング、ゴルフなどアウトドアが楽しめ、また、ブリティッシュ・コロンビア州南部の海岸地域を象徴する美しい自然の中でスキーを満喫することもできます。

Bodwell High School

  • 高校形態: 私立、共学
  • 地域: ブリティッシュコロンビア州 ノースバンクーバー
  • 環境: 都市
  • 規模: 小規模
  • 滞在: ホームステイ、学生寮

カナダの西海岸にあるバンクーバーのダウンタウン(市内中心部)からシーバス(フェリー)で10分ほど北に行くと、バンクーバーのベッドタウンであるノースバンクーバーがあります。そのノースバンクーバーにある学生寮完備の私立高校がこちらのBodwell High Schoolです。生徒数約350名程度の小規模な私立高校で、学校の”ウリ”は何と言っても、小規模、少人数制の個別指導ができる教育体制です。

Kamloops/Thompson School District

  • 高校形態: 公立、共学
  • 地域: ブリティッシュコロンビア州 カムループス
  • 環境: 田舎
  • 規模: 大規模
  • 滞在: ホームステイ

バンクーバーから飛行機で約50分、美しいブリティッシュ・コロンビア州の大自然の真ん中で生活をしたい生徒にお勧めなのでこちらの高校。山、川、湖、森など美しい大自然に溢れており、自然を活かした乗馬、スキー、スノーボード、ハイキング、水泳などの課外活動が四季それぞれに楽しむことができます。人口約8.5万人の小さな町でのびのび留学生活を送ることができます。

Toronto School District

  • 高校形態: 公立、共学
  • 地域: オンタリオ州トロント
  • 環境: 都市
  • 規模: 大規模
  • 滞在: ホームステイ

カナダ最大の都市トロントは、経済、金融、文化、娯楽、そしてハイテクの中心地でもあります。留学生が居住して勉強するために好適な、清潔で安全な都市です。市内と大トロント市全域にわたって、広範な交通網が整備され、バス、路面電車、地下鉄と電車の交通網(GO Transit)が利用できます。トロント地区には約70校の高校があり、幅広く留学生を受け入れています。

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留学費用の料金表(主要高校)

カナダの環境

風土と気候

カナダの太平洋沿岸は一年を通して比較的温暖。五大湖周辺の平野もまた比較的温暖だが、トロントの夏は湿気がやや高め。 大西洋沿岸は雨が多いが寒さは内陸部ほど厳しくない。アメリカとの国境沿いに広がる南部は四季がはっきりしている。

生活習慣

カナダ人は、アウトドアアクティビティを好む一方で環境保護や公共マナーに関してとても敏感。 駅やオフィスなどの公共の場はほとんど禁煙で、違反者には罰金が科せられる。

交通機関

カナダの主要都市の交通はよく発達している。バンクーバーにはバスやトロリーバスのほか、ダウンタウンにはコンピューター 完全自動操作のスカイトレインも走っている。料金はゾーンごとに区切られている。 そのほか、トロントやモントリオールでもバスや地下鉄、路面電車やタクシーなどが頻繁に走っている。

物価

カナダでは近年の為替の高騰により物価は上昇している。アメリカと同じく食品類が比較的安いが、それ以外で日本より安いと感じる ものは少ないだろう。都市と地方で20%程度の物価の差がある。