中学/高校正規留学
オーストラリア
オーストラリア 教育制度
オーストラリアは、キャンベラなどの主都特別地域は連邦政府の管轄下になっており、国の管理下にあるが、基本的には各州の教育省が管轄しているため、教育制度も州により異なり、義務教育制も若干の違いがある。オーストラリアの義務教育は、一般的に6歳から15歳までとなっているが、5歳から13歳まで、さらに6歳~16歳までとする州もある。
オーストラリアでは、プライマリースクール(日本の小学校)で6~7年間を学んだ後、セカンダリースクール(日本の中学、高校)に進学する。オーストラリアは基本的に中高一貫教育が実施されているため、セカンダリースクールはYear10(16歳)までの義務教育である前期中等教育と、Year11(17歳)とYear12(18歳)の後期中等教育にわけられている。
オーストラリアではYear7からYear10までのジュニア・セカンダリースクールを修了すると義務教育修了証が授与される。Year11から12は大学進学の準備期間にあたる。大学進学を目指す人はシニア・セカンダリースクールでYear11~12の2年間を学び、生徒はそこで進学に必要な必修科目や専門科目を学ぶ。また、Year12を修了する時点で行われるオーストラリア各州の統一卒業資格試験(州ごとに呼び名が変わる。)が行われ、試験のスコアと高校でのそれまでの成績とあわせて評価され、統一卒業資格が授与される。
オーストラリアには大学に進学する際に入学試験制度がないため、統一卒業資格を基に志望する大学へ入学できるかが決まる。また、進学ではなく職業教育を受けたい人は公立職業専門訓練学校であるTAFE(Technical And Further Education)や専門高等教育であるVET(Vocational Education and Training)、また私立の専門学校へ進むことが出来る。TAFEや私立の専門学校は、職業訓練の他に大学進学準備コースも設けられており、進路を決めるYear10の時点で進学か就職かで迷った生徒がこのコースで学ぶことも多い。
オーストラリア高校留学のしくみ
日本の中学・高校にあたるオーストラリアのセカンダリースクールは、公立高校が70%、私立高校が30%となっている。オーストラリアの公立高校はほとんどが共学で、オーストラリアの市民権や永住権をもった学生の入学が優先されるが、オーストラリア各州ごとに分けられた教育委員会が留学生の受け入れにも力を入れており、地域によってはかなり積極的な留学生受け入れ活動を行っている。
オーストラリアの私立高校も留学生を受け入れ、カトリックやプロテスタントの宗教団体によって運営されており高校ごとに独自の教育方針、留学生の受け入れ方針を持ち、独自の高校運営を行っている。ボーディングスクールと呼ばれる寮制の高校も私立高校で留学が可能。学生寮での滞在を希望する留学生は、私立高校を選択することになる。私立高校には、男子校、女子校もあり、全体の約3分の1が男子校又は女子校である。オーストラリアは公立高校でも男子校、女子校があり、どちらも留学が可能。
オーストラリアの多くの高校では、留学生のための英語補講クラスを設けており、高校留学後に英語の勉強と並行して、通常の授業を受けることができる。高校の通常の授業は、留学生の英語力に応じて、美術や体育を取ったり、英語力が多少向上してきたら数学やその他のクラスを受講し始める。但し、公立高校でも州によっては「英語力をつけてからでないと留学生の入学を許可しない」高校もあるので、高校留学前に、英語教育機関で留学生向けの「高校進学準備コース」を受講後、留学となる。
オーストラリアでは新学年が1月(~2月初旬)のため、日本の教育制度では、1月からのスタートが難しい場合もあるが、公立高校年4回の入学日があるため、どの時期からでも留学は可能。新学年からスタートしたい留学生は、私立の高校準備コースに12月まで通学し、英語の準備をしっかり行うのもいいだろう。
オースオラリア高校留学の魅力
自然が美しいという点でオーストラリアはカナダに近いかも知れないが、同じ自然でもオーストラリアは「美しい海」と「眩しい太陽」がイメージされる。オーストラリアは広い国土のため地域によって気候は大きく異なるが、最も寒い南部の都市でも冬の気候は日本程度。オーストラリアのほとんどの都市では日本より温暖な気候で、北部では常夏の都市もある。
但し、夏はどの都市も非常に暑く、紫外線が強いため日焼けには注意が必要。オーストラリア人は非常にフレンドリーな気質のため、高校での友達作りや高校以外のホームステイ先での生活に神経をすり減らすことが少ないという点は、非常にポイントが高いだろう。
オーストラリア 高校正規留学の予算
オーストラリアは、公立高校、私立高校ともに正規留学(卒業留学)が可能。
年間費用 | 公立高校 | 200万円~250万円(学費・滞在費含む) |
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私立高校 | 250万円~400万円(学費・滞在費含む) |
オーストラリア スクールライフ
オーストラリアではイギリスと同じく、学年数をYearで表す。
オーストラリアのほとんどの高校が4学期制をとっており、新学年が始まるのは1月末~2月初旬。各学期の合間に2~3週間の短い休暇があるほか、学年の切り替え時には長い夏休みが設けられる。(12月~1月)
オーストラリアの高校は、週5日制がほとんどで、授業時間は1コマが40~45分。午前中に4~5コマ、午後に2~3コマといったスタイルで授業を受ける。ただ、オーストラリアの高校カリキュラムは他の国と同様、選択制で、自分が作成した時間割に合わせて受講するため、毎日2コマはフリータイムになる。午前中には20分程度のティータイムが入ることもある。高校の1クラスは、約30名程度が一般的となっており、科目は英語、外国語、数学、地理、歴史、家庭科、音楽など様々な科目から自由に選択が可能。
外国語のクラスでは留学生でも日本語を選択することもできる。高校では教科書は入学時に貸し出され、修了時に返却する仕組み。服装は日本と同様に公立高校・私立高校ともに制服を着用する高校が多い。さらに、オーストラリアでは水泳やテニス、ラグビーやバスケットボールなどスポーツや美術や新聞、音楽などの文科系のクラブ活動が盛んで、クラブには留学生も参加ができる。
大自然も体験できるオーストラリア
屋外での活動はオーストラリアの自然を体験するには最適。オーストラリアの国土は日本の20倍ということもあり、日本では見ることが出来ない広大な土地が広がる。
オーストラリアの気候は地域によって大きく異なり、北部は熱帯雨林気候、中部は砂漠性気候、東部は熱帯制気候、そして南部は温帯性気候となっている。
また、他の大陸には生息しないコアラやカンガルーなどの動物が生息していることもオーストラリアの魅力だろう。
オーストラリア高校リスト
South Australian Department of Education
- 高校形態: 公立、共学
- 地域: オーストラリア アデレード
- 環境: 都市 都市郊外 田舎
- 規模: 小規模~大規模
- 滞在: ホームステイ
Adelaide(アデレード)は、南オーストラリア州の首都で、約120万人が暮らす都市計画に基づいて設計された都市です。Adelaide(アデレード)は、世界で最も美しく暮らしやすい都市の1つで、シティの中心部を越えると都市の郊外が丘から海へと広がっています。オーストラリアの他の都市と比較して、物価が非常に安く、過しやすい気候、クリーンな環境、そしてフレンドリーな住民で留学先の人気を集めています。
SNSW Public School
- 高校形態: 公立、共学
- 地域: オーストラリア シドニー
- 環境: 都市 都市郊外 田舎
- 規模: 小規模~大規模
- 滞在: ホームステイ
オーストラリア最大の都市シドニーのあるニューサウスウェールズ州の公立高校留学プログラムです。ニューサウスウェールズ州は留学生の受入を積極的に行っており、たくさんの高校で受入、サポートを行っています。但し、入学に際してはある一定レベルの英語力を証明する必要があるため、高校へ進学前にESL(英語準備研修)が必要となります。高校でもESLはございますが、入学前に中級レベルまで高めてから入学します。
留学費用の料金表(主要高校)オーストラリアの環境
風土と気候
南半球に位置し、日本の22倍の国土を有するオーストラリアの季節は基本的に日本とは逆でその気候は実に多様である。しかし、オーストラリアで四季を持つのはシドニーやメルボルンなど大陸南部海岸の都市のみで、大陸北部海岸沿いは乾季(4月後半~11月中旬)と、雨季(11月後半~4月中旬)の二季のみとなる。ただし雨季といっても本当に雨が多いのは1~2月で、その他の時期は毎日スコールが短時間降る程度。大陸南部は砂漠性の乾燥地帯で、1年を通じてほとんど雨は降らず、6~9月は朝・晩の冷え込みが厳しい。12~3月は日中40度近い気温になることもある。
生活習慣
親しみやすく友好的なオージー(オーストラリア人の総称)の生活習慣は、平日は時間通りに仕事を切り上げ、直帰もしくはアウトドアを楽しむ人が多く、休日は家族と一緒に過ごすのが一般的。
交通機関
電車や路面電車、タクシーなど都市都市部では交通機関が発達しているが、なかでも利用度が高いのはバス。しかし、都市部から離れるとバスなどの交通機関はダイヤが不正確で本数も少ない。タクシーの場合、日本と違ってオーストラリアでは助手席に乗るのが一般的となっているが、女性の場合は後部座席に乗るほうが無難だろう。
物価
近年、オーストラリアの物価は為替の影響もあり、非常に高騰している。日常生活で日本より安く感じることはあまりないだろう。特に文房具や衣類などは、日本より高いが、スーパーなどでの食品類が比較的安く、日本より安いと感じることも。都市と地方で物価の違いもある。シドニー、メルボルンなど都市圏の物価が高い。